ピタリ適温プラスを使ってみる

冬場に飼育しているクワガタが冬眠しない種の場合は、温度管理は必須です。

温度管理にはいろんな方法がありますよね。

この記事では「ピタリ適温プラス3号」をテスト的に使ってみます。

これから購入を検討される場合の参考になるのではないかと思います。

ズバリ!温度管理はどうする?

みなさん、実際どうされてますかね?

  • クーラーが楽/しかし電気代で無理
  • 冷やし虫家/これも単価が高くて敷居高し
  • 冷温庫/これは実際にもっていますのでまたあとで。
  • ピタリ適温プラス(パネルヒーター)/安価で一番いいのかも?

以上のことから、ピタリ適温プラスと冷温庫との比較をしてみることにします。

もうこれを使うつもりでがっちり用意しているのです

冬場の温度管理にはこの「ピタリ適温プラス」が良いのだと

すでにこれまでにも情報は耳に入れていました。

今回のきっかけも、クワカブ飼育のお仲間からのおすすめがきっかけでした。

私は趣味的にクワガタ飼育をしているだけなのですが

オオクワガタ飼育方法が多少なりとも気になってきたので

比較的低価格で購入できる25Lの冷温室を使っていたりします。

これは、1年前の夏に購入したものです。

何度もオオクワガタの幼虫を★にしてしまったことが重なりすぎたため

★った要因に温度管理がなってなかったことが原因ではないか?

その時はとりあえず、そういうことにしておきました。

真相はわかりません。

何があってもおかしくないのです。

なんせ全くの素人でしたから。

ちなみにこれは、今の値段は¥11580となってるようです。

内径は

高さ35cm、幅27cm、奥行き23cm

となっています。(下に少しですが水が貯まるので)上げ底になっている部分があるのです。(微妙にちがうかもしれませんが、あくまでわたしがメジャーで測った結果です。

ずれているかもしれませんのであしからず)

たかだか25Lですので菌糸ボトルを数個入れて

小さめのケースを一つ入れると

たちまちスペースがなくなってしまいます。

もう少し厳密にいいますと

幅が27cmしかないので、菌糸ボトルはフォーテックの縦長タイプだと

幅は10cm未満ですが、まともに3つは並びません。

縦は17cmありますから、ギリギリ2つ入るかどうか?という感じ。要確認。

上の計測で容積を計算すると

21Lになりますねε-(‐ω‐;) もっと小さいですね。

しのっち
しのっち

それでも、まあまあ使えるからなぁ、冷温室を購入するか、、、

色々探してみましたが、やはり1万円超程度の費用がかかります。

しのっち
しのっち

うーん、、できたらもう少し安くできないかなぁ

今、使っている 冷温室は購入してから

すでに1年半が経過しているのですが

これについては以下のように考えています。

  • この箱一発で1万円越える。涼しい環境と暖かい環境のどちらも期待できることのメリットはとてもでかいし他の何かに代えがたい。
  • 音は確かに大きいが、うるさいというほどではない。
  • でも実は、ファンの音が気にならないのは人間だけで実は幼虫には良くないのかもしれない。音=振動でもあるはず。
  • 何年間使えるのか、いきなりどこかで故障する瞬間を迎える怖さがつきまとうが仕方なし

と、いいところと悪いところが混在しているのですが

現状のみをとらえますと、特に問題なく使えています。

コントパフォーマンスはとてもいいと感じています。

しかし例えばこの「ピタリ適温プラス」を使うことで

25L(21L)以上の空間を確保しつつ、しかも低価格で用意できるとなればどうだろうか?

とりあえず冬場の温度管理ができる。

おそらくは、少なくとも倍くらいの空間で、、とすればどうだろうか。。

やってみる価値はあるのではないか。

では、実際に購入する前に、一旦冷静になり、「ピタリ適温プラス」の特徴をあげてみよう。

  • もうすでに多くの方が使っていてSNS上にもたくさん上げられており評価はそれなりにある。
  • 温めるためのアイテムでしかないため、春から秋口くらいには無用のものとなる。つまり一年のうち、おそらく半年間程度しか使えない。
  • 半年間しか使えないのに、トータルの経費は少なくとも、冷温庫の費用を下回ってくれるか、または容積を大きく上回るなどになってくれないと無駄金を使った、ということになりかねない。
  • 音は一切しないので、成虫はともかく、幼虫管理には最適か。

この辺りの検証をされたものを探してブログや動画をみてみましたが

残念ながら満足のいくものは見つけられませんでした。

となれば、もう本当に実際に自分で検証するしかありません。

これまであちこちでみたものを再確認しながら

もう少し深く知りたいとおもったことを、ここで一旦まとめてみます。

  • ピタリ適温プラス(購入予定のサイズは3号で44cm×22cm)が暖めてくれる範囲はどれくらいか?
  • 放置しておけば、表面温度は45度くらいらしいが本当か?
  • すのこなどで直接触れないようにするとして、何度くらいまであがり何度でキープできるのか?
  • 空間はやはり保温器具に近ければ暖かく、離れれば冷たくなるのか?それとも暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は底に溜まるのか?
  • サーモスタットも同時に使って定温管理したいが、うまくいくか?
  • 「空気を回すため」の「ファン」的なものは必要ないのか?それともあればやはり効果はあるのか?

考え出すと、いくらでも出てきますが、ここまで確認できたら今回はよしとします。

テストの実践

準備物

  • 発泡スチロール(市場で買ったときの)
  • 適当な段ボール
  • ピタリ適温プラス3号
  • サーモスタット
  • 室内室外温度計

さくさくっと、組んでみました。

テストのつもりで恐れずセットしてみました
ピタリ適温プラス3号では40Lサイズだと温めるパワーが強く、29度まで上がってしまいます

しのっち
しのっち

屋外に置く可能性があり、外気からの影響を受けないようにするには、やはりただの発泡スチロールよりも建築系断熱材を使うべきではないのか?などなど、それはまた別の記事でやってみたいと思います。

国産のオオクワガタが数匹と夏までに採集したコクワや

去年からのブリードで年越し待ちのノコギリクワガタが

数匹いたりという感じでした。

これらについては余程の低温にならなければ

特に問題ないと思っています。

私の住む京都市内のような底冷えする地域でも

部屋の中で飼育するなら、冷蔵庫の温度より下がることはまずない

という条件でのことです。

しかし成長に直接関係が出てくる幼虫の飼育

ということになれば話が変わります。

温度が低くなりすぎると、餌を食べてくれなくなるのです。

知りたかったことの結果

○ピタリ適温プラス(購入予定のサイズは3号で44cm×22cm)が暖めてくれる範囲はどれくらいか?

   >20℃くらいの部屋の中で、発泡スチロール箱40Lサイズ(縦50cm×横27cm×深さ30cm)だとピタリ適温プラスのMAX温度まで上がってしまうことがかった。サーモをつけていてもそこまで一気に上がるのでサイズとしては室温との関係もありダメだった。


○放置しておけば、表面温度は45度くらいらしいが本当か?

   >商品のパッケージ部分に印刷されている通り42℃±5は本当だった。他の方の動画でも確認できたのでおそらくこれが特別変わったものではないということと判断。


○すのこなどで直接触れないようにするとして、何度くらいまであがり何度でキープできるのか?

>少なくともこの箱のサイズであれば30℃直前まで上がる。キープ時間は不明だった。(キャパオーバーと判断し、すぐ落とした)


○空間はやはり保温器具に近ければ暖かく、離れれば冷たくなるのか?それとも暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は底に溜まるのか?

>下部分と上部分に温度計セットし直して検証したが、どの位置にしても、29℃まで上がった。

○この程度の大きさの箱に3号のパワーでは完全にキャパを越えていると判断できた。

このテストでは判断できる材料にはならなかった。

○サーモスタットも同時に使って定温管理したいが、うまくいくか?

  >サーモスタットは機能した。しかしサーモの働きによって電気が切れた後も温度上昇が認められたため、思ったような「ピタリ感」は感じられなかった。


○「空気を回すため」の「ファン」的なものは必要ないのか?それともあればやはり効果はあるのか?

>これに関しては今回はテストできませんでした。

この冬の時期になってしまったからか、100均にファンが並んでいませんでした。

検証結果

  • ピタリ適温プラス3号は、説明書通りの働きをしていることは確認できた。
  • 40リットルの容積の中では、容易にマックス温度まで働き、3号のパワーを持て余すことがわかった。
  • サーモスタットとの併用は、十分意味があることが確認できた。
  • しかしサーモは想像以上の電力を使うようだ。ピタリ適温は15wだが、サーモは「300wまで」と書かれているのみだったので、意味がわからなかったが、49800mAhのバッテリーが2日保たなかった。
  • 底部分とヒーターが接する部分が心配だったが、このヒーターは下向けには熱を与えないようだ。
  • 直接ヒーターと接する形でスノコを乗せるのは、あまりよくないと思われる。スノコに熱が伝わってもせいぜいが、風呂の温度程度の「40℃台」なので火事などの心配はなさそうだが、無駄に熱を伝えるのは電力の無駄だと考える。空間のみの温度調節がしたいだけなら、パネル部分には何も触れないことがよいと思う。
  • 実際に使う容積は、80リットルを超えるようなサイズが良いと思われる。それは、40リットルの容積だとわずか数分でヒーターの制御温度マックスまで上がってしまうことから。隙間があるなし、または外気の温度の低さによって違いは出るはずだが、条件がたくさんありすぎて追いつかないため、ここではフワッと結論づけさせてもらいたい。
  • 本気の断熱材を使用した箱を製作して温室としたいと考えているので、次の記事ではそちらをアップしたい。

まとめ

以上で今回の記事は終わります。

検証結果はかなり中途半端なものになってしまいましたが、ピタリ適応プラス3号のパワーがわかっただけでも十分に意味はあったと感じます。

あとは次に用意するつもりの断熱材の箱がどのくらいしっかりしたもので作れるかが問題でしょうか。

しかし何度ネットで検索して調べていても、電気に関する理解ができずに困ります。

ワットと、アンペアとか。

まあ、特に問題ないので、ゆっくりわかって行けたらいいなー的に行くことにします。

また次の記事にご期待ください。

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