オオクワガタの採集に必要なもの(道具)5選

クワガタ採集に必要な道具は

実はその狙う個体によって

微妙にちがってきます。

 

そこで今回はオオクワガタに的を絞って

お伝えします。

 


持ち物(道具)

灯火採集ではないということが前提で

必要な道具を上げます。

灯火採集とは、虫の走光性を利用して

光源を使って採集する方法のことです。

今回の記事はこの灯火採集をされる場合には

ほぼ使えない記事となりますのでご注意ください。

 

森の中、藪の中、山の奥、急斜面、長距離などを想定しますと

荷物は「少なく軽く」が前提になるでしょう。

 

そんな観点から本当に最小限の荷物

という条件であげていきます。

スマートフォン

いきなりこれか!といわれるかもしれませんが

今時これを持たずに外出するということは

まずないだろうとは思いますが

やはりいろいろ便利です。

 

まず電波が全く届かないという山中では使えない機能が多いです

しかしその便利機能を使えれば採集が非常に楽で安全です。

 

今の時代、どこが電波の届かないところなのかは私にはわかりません。

 

マップ機能(アプリ)

 

私はこれには2種類使います。

ひとつはみなさんが日頃から使っている「Googleマップ」です。

 

これは日常だと行き先までの時間やコース

かかる電車の料金を調べるなどの機能を使われることが

多いと思いますが、まずは「地形図」を使います。

Google®

Googleマップを開きますと検索窓の下、画面の右上あたりにひし形が2枚重なったような絵があります。これをタッチします。

Google®

 

そうすると、画面には「地図の種類」というのが上に3つほど現れます。

この右端の「地形」というのを選びます。

これをタッチするとこの画面の下の地図の種類がこれまでのデフォルトの普通の地図っぽいものから、地形図に代わっています。

ここで、すぐ上の×印に触れるか、下の地図に触れることで元の地図画面に戻れます。

これでこれまで見えていた道路などはある程度そのままに、山やら丘など起伏のある部分については少し様子が変わっていることに気が付かれると思います。

山の部分には等高線と呼ばれる同じ高さを示す部分を線で表示されていて、300mなどキリのいい数字の部分を太線で、それ以外は20m間隔で細い線で表示されています。

本物の地図っぽく見えていますね。

グーグルマップはだいたいどこにいても

多少のずれはあっても見える景色の感じで

それほど気にならない程度で場所はわかります。

電波の届く範囲であれば問題ないと思います。

 

この「地図」という意味であれば

国土地理院の1/25000地図あたりを

現物で手にされている場合はそれでよいのですが

最近はアプリで、無料でも

「ある決められた地域のみ」であれば

事前にダウンロードしておいて現場でみることができます。

これはとても使えます。

 

 

それが次に紹介するものです。

私がもう一つ使っているのは山登りをする方なら

かなりの普及率を誇ると言われる「YAMAP」です。

これなら地図を見ながら現在位置も示してくれるため

とても便利で本当に「使える」アプリなのでおすすめします。

特に注目すべきはその地図です。

無料で使う場合はダウンロードできるマップは

2つまでとなっていますが、プレミアム登録すればダウンロードし放題の上

他の登山者の参考になるような記録などもダウンロードできるなど

「便利」だけでなく安全対策に使える機能がたくさんあります。

 

「YAMAP」はアウトドアの王道と言える「登山」のためのアプリですが

登山などアウトドアを楽しむ皆さんが見れば思わずポチッ!と

したくなるようなアイテムが揃えられているサイトの運営もされています。

 

なんせ山系専門のスタッフの視点で厳選されたものばかりですのでとにかく一見の価値ありです。

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オオクワガタは広葉樹にいます。

日本の山の半分以上が針葉樹森です。

山に入る時に、針葉樹しか生えていないとなると

もうそこに入る意味はとても低くなるのです。

そこに針葉樹が生えているのか広葉樹が生えているのかは

国土地理院の地図には描いてあるのです。(YAMAPで見れる地図と同じと思われます)

これはGoogleマップにはない特徴なのです。

針葉樹のマークと広葉樹のマークはわかりますか?

GSI HOME PAGE - 国土地理院
国土交通省 国土地理院のホームページです。

初めてアタックする時には、この広葉樹のある、無しが最初の目安になるのです。

しかし地図上は針葉樹となっていても、実はわずかながら広葉樹が生えていて

その数少ない場所にその地域の虫が集中している、という可能性もなくはないのですが。

この点で位置情報以上に山に生える木の種類の情報が欲しいと思う理由です。

 

大都市周辺の山中で大手会社との契約のスマホであれば

だいたい電波は届くことになっているはず

(各公式サイトで範囲の確認はできます)ですが

こればかりは実際に現場に行かないとわかりません。

 

しかしいずれにしても地図さえダウンロードできていれば

オフラインでも確認できますからとても便利です。

 

方位磁石(コンパス)

シルバコンパスと呼ばれる方位を知るための道具です。

方位が知りたいだけならスマホに入っているアプリ、これで十分ですね。

 

iphoneなら最初から入っています。

他のスマホでも使えるいくらでもありますので入れておくと良いでしょう。

 

本気のものはまあまあの値段がします。

使い方を知らない方が多いと思いますが

基本的に今進もうとしている道がどっちの方角に向かっているか

をしるための道具なので、山の中に入り込むならぜひ持って行っていただきたいものです。

 

「富士の樹海では方位を正しく指さない」などと聞きますが大抵は使えます。

シルバコンパスでなくても、とりあえず方位を教えてくれるだけのものなら

100均でもあると思います。

何かあると便利ですので持っていきましょう。

 

採集ケース(虫かご)

オオクワガタを採るのに、所謂「虫かご」は必要ありません。

オオクワガタだけではない場合も特にそうです。

テキトーなカゴに、やはりテキトーにとれた虫をいれたりすると

せっかくの虫たちがケースの中で喧嘩します。

 

それによってとれたばかりの貴重な虫たちが傷ついたり

場合によっては★になることもあります。

 

喧嘩っぱやいクワガタを採集する場合には特に気を使う必要があります。

ホームセンターや100円ショップで販売されている中が

小分けできる仕様のケースを使いましょう。

 

100円ショップで購入した小分けができるタイプ

1匹ずつ別々にして入れることができるようになっているか

ということと、ケース自体が薄型ですので

リュックやバッグに収まりやすいため

使い勝手がとても良いです。

 

まだこの記事をここまで読み進められる方が

いきなり何匹もまとめてオオクワガタを採れてしまうと

いうことは考えられませんので

5.6匹分程度の区分けがあるものなら十分でしょう。

 

掻き出し棒
これも100円ショップで購入し自分で加工したもの

オオクワガタに限らず、クワガタ採集には必帯するべきアイテムです。

オオクワガタは「木のウロ(穴)の中に潜む」ことが普通です。

木の幹にフラフラ出てきていることなど、まず無いことと言えます。

クワガタ採りとは「ウロの中からいかにクワガタを傷つけず、樹皮を剥がさず、できるだけ素早く

 

掻き出し棒をすぐに取り出せるようにリールをつけている

採れるかの勝負であると言えます。

掻き出し棒がなければオオクワガタは採れないと考えても間違いありません。

 

掻き出し棒は、さがせば販売されていることは間違いありません。

ですが、普通は自分で用意します。

 

これは人それぞれですが、

単純に硬いめの針金だったり

クリーニング屋さんで使われるあの

ハンガーを加工されたものだったり

100円ショップなどで販売されている

金属製の菜箸の尖った先をカットし

丸く削り少し曲げて、その取手付きで使われたりしています。

 

私はまさにこれです。

いろんな状況をかんがえますと、2本使いが良い場合がありますので

長さ違いの2本を携行されることをおすすめします。

 

ライト

「私は昼間にしかいかないけど?」と思われるかもしれませんが

オオクワガタはほとんどの場合

ウロと呼ばれる樹木にある穴の中に隠れていることが多いです。

木の枝や幹にふらふらと歩いていることなどまずありません。

 

そうするとウロの中をチェックするのですが

この時にライトが必要になります。

 

このウロはオオクワガタが隠れるのに最適な空間で

中は外見からは想像できないくらいに複雑になっています。

そして暗いです。

 

携帯のライトを使う手もありますが

携帯の電池はけっこういろいろ食います。

位置情報を使う時には特によく電力を消費する気がします。

 

ライトくらいの重さならたいして問題ないと思いますので

ウロを照らすためにはライトを別で持たれることをお勧めします。

 

これもこだわればいろいろありますが

100均でもLEDでボタン電池のタイプのものなどがそこそこ明るく

小さく使いやすいです。

壊れやすいですけど(笑)

 

また山に入る時、明るいうちに帰るつもりだったのに

つい道に迷ってしまい日が暮れてしまう、ということがあります。

普通にあちこちに行き先を示す看板があるようなところでさえ

何かの拍子に違う方向に入ってしまうのです。

 

ましてやオオクワガタを求めて道のない山中を進むとなると尚更です。

安全な採集にしましょう。

 

まとめ

ここでは、山登りの時の説明のような、財布、弁当、水筒や帽子、虫除けなど

という超当たり前のものについては書いていません。

 

山に入るには、それなりの安全対策は必要です。

クワガタのことだけではなくまずは

そっち側のことも十分学んでからのチャレンジにしてください。

 

山の中には危険がたくさんあります。

道が崩れていたり、木が倒れていて進めない

ことなどの通行上の危険だけでなく

いろんな生物もいます。

 

皆さんがすぐに思いつく「熊」だけでなく

郊外のお墓や一部地域の町にいるような

出会いやすい鹿や猪ですら危険です。

山入りは自己責任でお願いします。

 

またおそらくオオクワガタ採集のために入っていく山は

他人さんの持ち物のはずです。

地域の有名な誰でも知っているような山ですら必ず持ち主はいます。

それが国なのか個人なのかは関係なく

他人の領地に勝手に入ることは良いことではないです。

 

その辺の区分けがよくわからないことが多いので

通常は問題ないはずですが、「立入禁止」など入ってはいけないと

表示されている場所には絶対に入らないこと。

 

明らかにその手の表示が確認できるはずの場所に侵入すると犯罪です。

不法侵入でひっぱられる恐れがありますので

十分に気をつけてください。


 

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