キャンプファイヤーの薪組ができる

キャンプファイヤーに参加することは

多くの方が経験のあることですよね?

 

とても楽しい思い出をお持ちの方が多いのではないかと。

 

しかし、いざ自分で準備をいろいろするとなると

ちょっと話が違ってきます。

 

特にキャンプファイヤーの薪組は

キャンプの焚き火とは少し違うのです。

焚き火と一体何がちがうのか?

どんな工夫が必要なのか?

 

この記事は

 

●「キャンプファイヤーの薪組」について知る

●「キャンプファイヤーの薪組」ができるようになる

 

という内容になっています。

 

キャンプファイヤーの薪組とは?

キャンプファイヤーはおおよそ一般的な形というと

2~30人程度の人数で

1時間から1時間半程度燃えていればよく、

照明など特別必要としない形

を想定して話をすすめていきます。

 

おおよそ40~50㎝程度の長さで

10㎝くらいの直径の太さの薪を使って

「井戸の井 、井形(イガタ)」に組む、ということをします。

 

しかしただ単に、「井型」に組むだけでは

中は空洞のスカスカで

いろいろ工夫をしないと最初の点火から

1時間後の終了時間までの間を

ずっと燃え続けてくれる

ということはできません。

火の燃え方と内容についての関係

みなさんがキャンプファイヤーをするときって

だいたいが大勢のグループで

おそらくは夜のプログラムなので

お泊り付きの内容ですかね?

 

そうではないとしても

ほとんどの場合が夜での実施だろうと思うのです。

やはり扱うのが火ですし

昔、昔の大昔から火は人間にとって身を守ってくれるものだったり、、

なんちゃらかんちゃらという話はここでは端折るとして(笑)

 

独特の雰囲気を醸し出してくれる

子どもたちならワクワク、ドキドキの

非日常の特別な時間空間になるわけです。

 

そういう時間帯を「ただ楽しかった」で

終わらせるのではなく

何か意味のあるものにできないかと。

 

そういうものとして

火の燃え方について下の図を見てください。

火の勢いと時間の関係を表したグラフ

この火の燃え方、火の勢い、大きさは

そのまま人の盛り上がりの心と

驚くほどに繋がってきます。

 

そこで、その自然な形をなるべく変えずに

プログラム(中身、内容をどうするか)を構成すると良いのではないかと

いう考え方を頭に入れて置いてほしいのです。

そうすれば無理なく無駄なく

キャンプファイヤーを楽しめるようになります。

これについてもまた別のところで詳しくお話します。

 

とにかくここでは

キャンプファイヤーの炎は

上の表のような燃え方をさせるのだな

という認識をしておいてください。

どんな感じで組めばいいの?

基本形とは

では、前述の「できるだけ自然な炎」の考え方で

すすめていくことで進めていきます。

 

井型で組むのは、セオリー通りとします。

 

横から見たところ

この絵の薪組の状態はみたところ

中身スカスカな感じがすると思いますが

実際はもうちょっと詰まっているイメージです。

 

下から2段目のところに赤字で書いていますが

この段の部分だけ少し様子が違います。

 

【超重要】知らない人との大きな差が出るのはここ!

ここに「棚」となるべきものを作っておきます。

この赤字の→が指す部分です

 

新聞紙が地面につかないように上に配置して

その位置で燃やすためだったり

 

上に積んでいる薪が燃えたものが落ちてきて

何もないと地面まで落ちてきますので、すぐに土台の木に燃えうつってしまうのを防ぐのです。

 

土台に燃え移ると、全体が一気に崩れて

炎のきれいな燃え方を阻害して

キャンプファイヤーの流れを変えてしまいます。

 

それを防ぐためです。

 

基本的に炎は上に向けて燃えます。

引火するのは燃えている材より上、ということです。

着火の箇所から上が主に燃えていきます。

それでも時間が経過すれば、いくら「炎は上に向かって燃える」といえども

土台となっている下部分の材も少しづつ燃えていきますので

そう遠くない時間で燃えて朽ちます。

 

応用を少しだけ

これは、120人の規模で

他の照明器具を使わない時の組み方です。

 

この薪組の周辺で軽く直径30m以上の規模で

ぐるっと取り囲むことになるのに

真っ暗闇のキャンプサイトを照らすのですから

それなりの規模、工夫が必要です。

 

土台部分は横にかなり広く1mを超えています。

 

 

地面から計算して12段ほどあります。

中ほどから組み方を変えています。

井形→三角形に変化させて炎を縦に高く

上がるように工夫しています。

建築端材も縦に深く長いものを差し込んでいます。

炎が高くまで上がってくれます。

 

想像が難しいかもしれませんが

 

やりすぎますと

10mくらい上の木の枝についていて、炎が届くはずのない高さの葉っぱが

茶色くなってしまうことがあります。

要注意です。

 

どうしてもこの形でなければいけないということは

まったくありません。

他に影響される、その時の木の形、大きさ、地面の角度などの条件によって

臨機応変にしてみただけです。

こればかりは

アウトドアのシーンではよく言われる

「不可逆性」の高いもの

やり直しの効かないことです。

これでもか!?くらいの勢いで

失敗しない、安心できるレベルまでしっかりと

やっていることが多いです。

灯油の使い方

点火の際に、いろんな工夫をすれば

必ずしも灯油を使う必要はありません。

 

しかしとても大変です。

キャンプファイヤーで点火!となって

じわじわとなかなか燃えてくれない。

 

はっきりいって盛り下がります。

いつまでも「もえろおもえろ~よ~」などと

歌い続けさせられることになります。

 

そこで可燃性を高めるために

灯油を使います。

 

灯油は可燃性が高いですが

臭いはそれほどきつくなく

取り扱いもしやすいのです。

 

間違ってもガソリンは絶対に使わないでください

ガソリンを使えばよく燃えるだろうと

思われるのですが

実際はそれほど燃えません。

 

燃えるというか、爆発します。

それ自体は燃えるのですが

他のものを燃やす効果があまりなく

危険ですので、絶対にやめてください。

 

キャンプでは照明器具や調理器具のためのホワイトガソリンが

手元にあるので、どうしても使ってみたくなりますが

これもいまいち燃えてくれません。

 

危険ですので灯油がないのなら、じわじわ燃えることで

よしとしてください。

 

使い方は、薪組をしたところの新聞紙にまず染み込ませて

次に点火に使うトーチを薪組の上にもってきて

そこでトーチの点火部分に灯油を染み込ませます。

多少どうしても下に落ちますので

無駄にしないように薪組の上で

してください。

かけるではなく「染み込ませる」イメージをしてください。

 

キャンプファイヤー開始の時間をはっきり認識してから準備してください。

 

特に夏場は気化してしまい

肝心のその時に燃えない、ということに

なりかねませんので気を付けてください。

 

 

まとめ

薪組は知識がなければ、キャンプファイヤーではなく

ただの焚き火になってしまいます。

組み方ひとつでかなり違ってきます。

 

実体験が多いほどうまくいくようになるはずですので

チャンスがあれば挑戦してください。

 

キャンプファイヤーの途中で燃え方がうまくいっていないときや

燃えすぎたりすることがありますので

「ファイヤーキーパー」という係を作っておいて

薪を継ぎ足したり、抜いたりすることがあります。

 

しかし、中には組んで点火したら最後まで

一切ノータッチでうまくやれる強者もおられます。

 それほどにまでのレベルになれば

間違いなく薪組の「神レベル」となるでしょう。

 

ここまで読まれた方は

かなり熱心な方ですので

きっと成功すると思います。

 

まずは基本的なやり方で

1時間程度のプログラムを成功させてください

成功というとまずはケガなく時間を過ごせるかどうか

というところでどうでしょうか。

 

少しずつ 質の高いキャンプファイヤーを楽しんでください。

おまけ

映像で確認されたい方はこちらが参考になります。

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