オオクワガタ採集に必要な5つの知識

みなさん!

クワガタ採集していますか!?

しかし

コクワガタでもノコギリクワガタでもいいな

ヒラタクワガタが採れれば、まあそれでいいや、などと。

ちょっと何かをあきらめてしまっていませんか?


 本当はオオクワガタを採りたいと思っていませんか?

しかしなかなかちょっとそのへんを探しても

まず見当たらないことくらいは知っていますよね。

 

そして心のどこかで「俺には無理だ」とあきらめていませんか?

 オオクワガタは確かに絶滅危惧種と言われていますが

それでもあちこちで採集の報告を聞きます。

 

それはどうしてでしょうか?

嘘をついてますか?

中にはそんなものもあるかもしれませんね。

 

でも、私は断言できます。

日本中のあちこちにオオクワガタはいます

 

この記事では、どうしてもオオクワガタを捕まえたいと願ってやまない皆さんに最低限知っておいてほしいことについて5つ、お伝えします。オオクワガタを捕まえるためにはどうしても必要な知識です。これだけしっかり押さえておきましょう!

それではスタート!

 

オオクワガタがいる場所の基本的要素と流布されている嘘情報

  • 広葉樹のある場所にしかいない
  • 樹液が出る木がある場所の周辺が熱い!
  • 「一つの樹木に一生いる」は完全に嘘
  • キノコが生えている朽ち木に卵は産まない
  • 「ヒラタクワガタがいる所にはいない」は嘘

広葉樹のある場所にしかいない

オオクワガタに限らずクワガタ全般に言えることですが

「生存できる場所=食に困らない場所」です。

これは断言できます。

 

オオクワガタどころかクワガタ全般に言えることですが

これは人間にも言えることですし生物全般に共通することです。

 

広葉樹はエサとなる「樹液」を出します。

クワガタだけではなくスズメバチや蛾、蟻、ムカデなどその他いろんな昆虫や

そうではない生き物がたくさんこの樹液を求めて寄ってきます。

まずは広葉樹の生えている場所をはっきりさせてから

その場所に向かいましょう。

 

国土地理院の地図を確認しますと

必ず山の中に広葉樹のマークが書いているところが見つかります。

広葉樹があっても樹液を出しているものでなければ

虫探しはできません。

 

樹液を出す条件としては、あるいくつかの種類を除き

ある程度の太さのあるものでなければいけません。

 

細いものから樹液を出しまくっている!というのは

山林では私はほとんど覚えがありません。


樹液が出る木がある場所の周辺が熱い!

樹液が出ている場所が確認できましたら

採れる確率が跳ね上がります。

 

実は、表面上では樹液が出ているように見えなくても

実は見えない樹木の内部で出ている場合があります。

 

「ウロ」と呼ばれる樹木に稀に見られる穴が開いている場所など。

 

そういう樹木に近づくとやはり隠し切れない「匂い」がします。

 

なのでそういう手の届かないところのものは、

ともすると諦める必要があるかもしれません。

しかし、まずはその一帯が生息域ということになります。

 

オオクワガタの産卵場所は「朽ち木」です

例外はないとは言いませんが、広葉樹の朽ち木に産むと決まっています。

もし成虫でとることができないとしても

幼虫で採るということが可能かもしれません。

樹液の出る場所が見つけることが

オオクワガタゲットの条件であることには間違いありません。


 

「一つの樹木に一生いる」は完全に嘘

昔、ネット上のどこかに

「オオクワガタは生まれたその樹木を離れないで、

産卵から死ぬときまでずっと一本の樹木から離れない」

などという記事を読んだ覚えがありました。

 

その時は「ああ、そういうものなのか」と思い込んでいましたが

今となってはとてもわかりやすい嘘なのだとわかります。

 

オオクワガタはキノコが生えるような朽ち木に産卵します。

地下部の枯れ木ではなく、地上部に転がっている樹木です。

 

キノコが生えるような朽ち木が立ったままになっているとすれば

それは樹齢100年単位で経っているような

ものすごい大きなものであったりすれば

部分的に朽ちたままの部分が

大きな枝のどこかにあって

落ちることなく維持されたままという可能性は

あるのかもしれませんがそんなものは超レアケースと言えます。

 

ほどほどに朽ちた樹木で倒木で

キノコの子実体がもう表面上からは

あまり見られなくなったようなものに産卵します。

一つの樹木から出ることなく一生を終えることはありません。

 

キノコが生えている朽ち木に卵は産まない

このタイトルの通り、キノコの生えている朽ち木には卵は産まないと

信じて疑わなかったのですが

最近になって少し様子がちがってきました。

「種類による」ということがわかったのです。

 

オオクワガタが好んで選ぶ「白色腐朽菌」系のキノコの中で

ネンドタケについては、朽ち木の表面に子実体が確認できる状態であっても

産卵することがあると知りました。

 

現場で実際に見ましたので仕方ありません。事実です。

しかし、今でもオオクワ採集の際によく言われているのですが

「カワラタケ」を探せ!というような風評。

 

私は、これまで何度も確認していますが

「カワラタケ」の生えた朽ち木にクワガタの幼虫を

探し出せたことはありません。

まだ朽ち切れていない倒木にカワラタケが入っている場合

見つけられるのはいつもカミキリムシの幼虫です。

 

まだカッチカチの、普通にそのへんに生えているままの

健康体の樹木のような感覚のカチカチ感です。

 

「カワラタケを探せ!」が嘘だということが最もわかりやすい一つの事例として

オオクワガタをブリードする場合に

有名ブリーダーのほとんどの方はカワラタケ菌糸を選びません。

 

少なくとも自然界では、とてもじゃないですが

オオクワガタが好むものではありません。

 

ここ最近では2018年の台風21号の際に

倒れたクヌギが多くみられます。

 

今でもカワラタケが生えているものを確認できますが

カワラタケが樹木を朽ちさせるのにどのくらいかかるのか

他のキノコについてもその必要な時間ははっきりわかりませんが

2022年現在では、まだまだ倒木はカチカチのままです。

 

「ヒラタクワガタがいる所にはいない」は嘘

 

ヒラタクワガタはオオクワガタに比べてサイズ的には一般的に

小さいと言われています。

しかしヒラタクワガタは気が荒く、けんかに強いと言われています。

実際飼育下のペアリングの際にも、雌をあっさりと

○してしまいます。けんかっぱやいです。

 

オオクワガタはアゴで挟む力やら

尖った先で挟まれると強烈に痛いですが

どちらかというと温厚な性格です。

 

それらの情報から

「ヒラタクワガタのいる場所付近にはオオクワガタはいない」

とまことしやかにささやかれているようです。

 

そんなことはありません。

 

ヒラタクワガタを見つけてしまったからといって

その場所を諦める必要はないのです。

まったく同じその場所で共存しているとは考えにくいですが

すぐ隣の木には実はいたりします。

同じウロの中には共存できないけれども

その領域全部がヒラタかオオクワか?ということは

ありえないということです。

 

まとめ

オオクワガタについての知識はいろいろ知っておいたほうが採集に役立ちます。

世間では当たり前のように言われていることでも、実際とは異なることが多いです。

それでもまだまだ新情報がでてくるかもしれません。

もっと勉強していきましょう!


コメント